2018/11/24(土)Androidナビ
といった一時の気の迷いに乗じて、商品説明にDSPやらクラスDといったワードがあり気になった機種を、Amazonで購入。
一応、メーカー名は"Auzinten"という事になっているのだけれど、検索しても通販サイトの商品紹介以外の情報がヒットしない上、届いた品物も箱は真っ白で本体にも機種やメーカーに関する記載が一切無し。
マニュアルも、単に「Android Car multimedia player」とあるだけの、なかなかの怪しさ。
フロントパネルの見た目は、ATOTOのA6ワイドスクリーンモデルにそっくりなのだけれど、搭載されているOSやアプリは異なるので、ATOTO製という訳では無さそう。
雰囲気的には、完成車メーカーへ納品する部材を市場に横流ししている感じが濃厚ながら、こんなAndroid丸出しなナビを純正オプションにしているメーカーなんて無いだろうし。
品物の得体が知れないので、いきなり車両に取り付ける前に、まずは12VのACアダプタを使って動作確認。
一通り弄ってみた感じでは、タイムアライメントや音響効果の設定は無く、結局DSPは搭載されていなさそう。とは言えこれに関しては、元々期待していなかったので良し。
中の基盤を見る限り、パワートランジスタらしきものが見えるので、クラスDのデジタルアンプでは無かった．．．のはちょっとがっかり。まぁ、中身がスカスカなので、何なら小型のデジタルアンプを内蔵してしまうといった改造も出来そうではあります。
GPSや無線LAN、Bluetoothも機能しており、スピーカーを繋いで音が鳴ることも確認して、特におかしい所は無さそうなので、車載する前に必要なアプリを幾つかインストール。
カーナビソフトには、オープンストリートマップを使うオフラインナビのOsmAndをインストール。普段カーナビっぽい画面を表示しておくならこれで十分なので。
ただ、OsmAndはナビ機能がほぼ役に立たないので、本当にナビゲーションが必要な場合に備えて、Google MapとYahooナビ、TCスマホナビといったところも合わせてインストール。
そんなこんなで、ソフト面は普通のAndroidなのでセッティングも楽々。
しかし車両へのフィッティングは色々難ありで、固定用のブラケットを取り付けるために、天板を外さなければならないとか、本体のネジ穴位置が一箇所しか合わないといった問題が。
ま、商品説明では基本トヨタ車とのフィッティングしか謳っていないので、そもそもスバル車に取り付けようとしたのが悪かったのかも。
どうにかインパネに収めると、画面は少し奥まった位置になるものの収まってくれたので一安心。
最近のナビ画面の流行はフローティングタイプだったりするので、スマフォやPNDをダッシュボードに固定するスタイルもそれはそれでアリだけれど、やっぱり2DINに組み込まれているナビは一体感があって良い感じ。
ラジオに関しては、FMは普通、AMは絶望的に受信感度が悪く、中華Androidナビでよく聞く傾向の通り。個人的にはAMは聞かないので問題ないかな。
音質も、普通というか良くも悪くなく特に語るべき所は無し。
正直、ただAndroidの機能を2DINの筐体に押し込んで、アンプとチューナーを付けただけの商品かと思っていたら、ライトに連動してイルミネーションが入ったりバックライトが暗くなる等、小技も利いている事にも関心。
車載向けに、必要なところはちゃんと作りこんであります。
という事で、結果的には悪くない買い物だったので満足。
ただ、この手の商品を普通に買うなら、Xtronsなり、Pumpkin，ATOTOなど比較的名の通ったメーカーを選ぶのが無難かも。ネット上の情報も多いので。
そもそも、この商品はAmazonのサイトで既に売り切れになっていて、もう二度と同じ物は手に入らなさそう。纏まったロットを売り捌いたら、それで終わりって事かな。