2006/05/07(日)Vフォー・ヴェンデッタ
意外と客の入りが悪かったけど、事前にレビューを参照した感じでは賛否両論であった事と無関係ではないのかも。
内容は、マトリックスのクリエイター云々とか、派手なCMの印象とは裏腹に、めちゃくちゃ地味で重い作品だったのでびっくり。
しかし物凄く面白い。
特に、終始マスクを着けたままなのに、微妙な仕草で豊かな表情を感じさせるＶの演技に目が釘付け。
おどけたマスクの向こうに、深く憎しみ嘆き悲しむ彼の表情が透けて見えるような、派手なアクションとは対局にある繊細な演技。
この作品の一番の見どころは、まさにこの点にあるんじゃなかろうか。
コミックが原作ということもあって、シナリオも複線の張り方や人物関係が分かりやすく、余計な事に神経を使う事なく、映像そして作品のテーマと向かい合える点も好印象。
ま、自分の予想していた悲惨なラストが、良い方向に覆されたのにもホッとしたし、通じて不満は無し。
あれがVの描いたシナリオ通りだというなら大したものだけど、一歩間違えば大惨事を引き起こす所だもんねぇ(´～｀;