ラジコンを何処で走らせれば良いのか、に関しては悩みが尽きない。
ベストは専用のコースであるのは百も承知なのだが、いかんせん走りの方が全くおぼつかないので、上手い常連の人達の邪魔になるのも嫌だし。
そもそも、バギー向けのコース自体が、気楽に行けるような近場にある訳でもない。

やはり、なるべくひと気の無い公園を探して、周囲の迷惑にならないよう走らせるのが妥当だろう。

などと思っていたところ、急転直下の出来事が。
Jun太からの情報で、厚木のショッピングセンター、トレリスにラジコンバギーのコースがあるので行ってみよう、という話になった。

どのようなレイアウトかと、実際にコースを訪れた方の走行動画をYoutubeで見てみると、結構エグい高さの立体ジャンプ台があったり、コーナーが壁のようなバンクだったりして、こんなところに初心者がのこのこ出張って行って良いのかと引くレベル。

ここはもっと上達してから行くべきでは、と自問自答せずにいられないのだが、何とコース自体が近々無くなってしまう（25/5/31にバギーのコースとしては閉鎖）ため、この機会に腹をくくって行くしかないのであった。

ここのコースは、どう考えても操作をミスった時の車体へのダメージが大きそうなので、壊れても惜しくないDT-03を持って行きたかったのだけれど、問題になるのが搭載しているISDTのESC。
コース常連の方に「それ技適通って無い奴でしょ、違法だよね？」とか絡まれるのも面倒なので(心配しすぎ？)、意を決してターボスコーピオンを持っていくことにした。
そして残念ながら、この選択が後の悲劇を招くことになる。

朝7:00に家を出て、Jun太の車で現地へ。
24時間営業のゲームセンター内にラジコンのコースが３つあり、オンロードとドリフトのコースは盛況ながら、バギーの方はコース上の車両が数台と、かなり余裕がある。

結構なスピードで周回する常連とおぼしき方々の走りを眺めつつ、このまま見学だけで終わるのも何なので、意を決してコースイン。
案の定、普通にコースを周回することもままならない体たらくっぷりで、周りの迷惑にならないように走るだけで精一杯ではあったが、幸いコース中央に鎮座する大ジャンプ台は横をすり抜けて周回が可能。 なのだけれども、やはりそこはバギーを走らせている訳で。
Jun太のホーネットEVOが、果敢にジャンプ台に挑戦する姿に刺激され、自分も挑戦。ちゃんと飛べるのか心配だったが、真っすぐ台に侵入出来さえすれば、飛ぶこと自体は容易であった。
ただ、ちょっと斜めに侵入したり、飛ぶ直前のステアリング操作を誤るとコースアウトして壁に激突、というシビアな面も。

そんな調子で、ジャンプと落下を繰り返している内、車体が真っすぐ走らなくなっていることに気付いた。

回収して状態を確認すると、フロントダンパーの取り付け角度が左右でずれており、サーボはセンター位置なのにタイヤはあらぬ方向を向いたまま、よくよく見れば、アルミ製のラダーフレームが波打ってしまっている。

普段からフラフラ走っているせいで、フレームが歪んでいることに気付くのが遅れ、走り続けた為に衝撃が蓄積したのが、致命傷になってしまったようだ。

その場で通販サイトを調べると、ターボスコーピオンのフレーム補修用パーツは市場在庫があるようなので、修理不能という最悪の自体は免れたものの、この日はもはや走行不能なので、そそくさと撤収。

折角厚木まで来たので、ちょっと足を延ばして（と言っても車で一時間弱）、相模原にあるラジコンショップ、チャンプへ。
こちらのお店はバギーのコースがあり、丁度レースが行われていたので少し見学させてもらったけれど、レースということを抜きにしても、初心者が練習で気軽に走れるような雰囲気ではなかった。
お店の方には、ターボスコーピオンのフレームの在庫があったので、これ幸いと購入。通販する手間が省けて助かった。

帰宅後、フレームからパーツを外して状態を確認してみると、 特に左側が大きく歪んでいる。金属製で頑丈そうなフレームだと思っていたけれど、一度このような惨状を目にしてしまうと、急にひ弱に見えてくるのが不思議。

しかも、バッテリーを格納するボディ側にもひび割れが。バッテリーの固定がゆるくて、前後に激しく揺さぶられた衝撃に耐えられなかったのだろう。
ひび割れはプラ板を貼り付けて補修、フレームは交換して無事復活。

．．．と言いたいところだけれど、車体は直っても心の傷の方は治らず。
曲がったフレームを思いだすと、心情的に壊すのが怖くて思い切り走らせることはもう出来ないのであった。

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